着床が妊娠の始まり

受精に必要な精子はたったの1個ですが、生命力が極めて弱く、卵管を通って卵子にたどり着ける確率が極めて低いため、数億個の精子が放たれます。運よく卵管にたどり着けるのは数百個で、さらに1個の卵子と結びつくために熾烈な競争があります。卵子は周囲に透明帯をまとっていて、1個の精子を選んで受精卵となった後は、他の精子は受け付けないように透明帯を閉じます。精子と卵子が受精をして受精卵となった後はすぐに細胞分裂を繰り返しながら約48時間かけて子宮まで到達します。子宮は48時間の間に受精卵を受け入れるために、内膜を厚くするなどの準備をしています。

 

受精卵が子宮に到達した段階はまだ着床ではありません。受精卵は子宮の柔らかく厚い内膜の奥深くの子宮体部に潜り込み、母体の血管から栄養や酸素を受給され、受精卵から胎児に成長する準備が整えば着床です。受精卵が卵管から子宮内膜に到達するまでには10日前後かかり、着床された段階で妊娠となります。

 

着床後には女性ホルモンのバランスが変わり、つわりなどの妊娠初期の症状があらわれます。hCGホルモンの量で確認する市販の妊娠検査薬で、妊娠の陽性反応を確認出来るようになります。妊娠を正確に確認するには産婦人科での検診が必要です。病院ではは心拍などの確認がで出来ることが目安となるので、受精卵から胎児に成長した段階までは、妊娠の確定をしないので着床後数週間が必要です。また妊娠の週数は着床した日ではなく、最後の生理があった日を0週として数えています。受精卵が受精後1週間を過ぎても子宮に到達出来なければ妊娠に至ることは出来ませんし、子宮に到達するまでに10日以上たって卵管に定着してしまうと子宮外妊娠となります。