不妊は着床障害外来で治療できる

着床障害は受精をしても受精卵が子宮まで届かない、あるいは子宮内膜に受精卵が着床出来ない障害のことです。一般には不妊治療で体外受精などを行っても、妊娠に至らないケースを指します。また一時的に着床は出来ても、数週間のうちに流産してしまうのも着床障害のひとつとしています。着床障害外来では、不妊に悩んでいる原因を突き止めて改善することで、妊娠の確率を高める治療を行っています。産婦人科に併設しているクリニックや大学病院に設置されています。

 

着床障害外来での基本的な検査は血液で行い、内分泌・凝固・免疫において異常がないかどうかを調べます。着床障害の検査対象となるのは、体外受精や胚移植を3回以上実施しても、妊娠に至らない場合です。血液検査で異常が発見された場合、子宮内膜症、慢性子宮内膜炎、子宮筋腫、血流異常などが関わっています。さらに原因を確定するために、MRI・レントゲン・CTによる画像検査、子宮鏡検査を行って、子宮の状態を確認します。たとえば子宮筋腫は良性なので、出来ていたとしても健康被害の可能性はほとんどありませんが、場所や大きさによっては着床の邪魔になって不妊の原因となります。切除できる位置にあれば手術を勧められることもあります。

 

また血流異常は、子宮の収縮が悪さをしていると考えられるため、薬物を用いたホルモン治療で改善を目指します。免疫異常には免疫補助剤、凝固異常にはアスピリンを用いて治療します。投薬治療の場合、薬によって服用のスケジュールがあるので、医師の処方に従って正しい飲み方をすることが大切です。

 

着床障害外来を利用には検査の予約が必要です。初診では問診、超音波、内診を行います。不妊治療歴についての確認もあります。不妊治療が未経験の場合には正直に申告することが必要です。治療歴や問診の結果から必要な検査を行い、治療の方針が決まります。着床障害外来では、検査費用は基本的に保険適用外です。ただし検査結果で子宮内膜症などの疾患が見つかった場合には、検査および治療に関わる費用は保険が適用されることもあります。